【ブラジル・リオデジャネイロ12日(日本時間13日)発】卓球女子団体1回戦が行われ、日本はポーランドに3―0で勝ち、準々決勝進出を決めた。
第1試合、日本の石川佳純(23=全農)はグジボフスカを圧倒。第1ゲームから主導権を握り、フォアの強打を次々と決めて11―5で奪った。そこからは相手に付け入るスキを与えず、11―7、11―6と連取して、まず1勝を挙げた。
第2試合、日本はシングルス4位の福原愛(27=ANA)ではなく、伊藤美誠(15=スターツ)を起用。カットマンのリ・チェンにぶつけた。伊藤は五輪初出場の緊張感もなく、のびのびとしたプレーでポイントを重ね、第1、2ゲームともに11―6で連取。第3ゲームこそデュースの末に落としたが、第4ゲームを11―2で取って日本に2勝目をもたらした。
3試合目のダブルスは伊藤と福原が組んで、グジボフスカ、パルティカ組と対戦。福原は2日前の激闘の影響か、左太ももに紫色の大きなテーピングをして登場した。第1ゲームは11―5で圧倒したが、第2ゲームはミスが出て9―11。気合を入れ直して臨んだ第3ゲームは立ち上がりから10ポイント連取の猛攻で奪い、第4ゲームも11―9で日本の勝利を決めた。
準々決勝ではオランダとオーストリアの勝者と対戦する。
また、3連覇を目指す中国はブラジルを3―0で下し、北朝鮮、シンガポールとともに8強入り。13日の準々決勝で北朝鮮と対戦する。
追記
石川佳純ら女子団体初戦ストレートで白星発進 卓球
石川佳純(23=全農)、福原愛(27=ANA)、伊藤美誠(15=スターツ)で、金メダルに挑む女子団体が開幕した。1回戦でポーランドに3-0のストレート勝ち。シングルスではメダルなしに終わったが、団体での中国撃破に向け、幸先の良いスタートをきった。
1番手で登場した石川は、世界ランク60位のグジボフスカに、いきなり6連続得点で勢いをつけた。
シングルス3回戦は、銅メダルを獲得したキム・ソンイ(北朝鮮)に右ふくらはぎをつって敗れたが、この日の会場入り直前にドアに手をはさむアクシデントが発生。試合中にも相手の打球が左目に当たるなど、不運続きだった。それでも、今五輪初勝利を挙げ「いいスタートがきれたので自信になりました」と笑顔。初戦は敗退後は2日間の完全休養。体力と気持ちを切り替えた3-0の勝利だった。
2番手の伊藤は五輪デビュー戦で勝利した。同30位のリーに1ゲームは落としたものの、速さある攻撃で躍動。2-1で迎えた第4ゲームは7連続得点などで圧倒し、あらためて世界の舞台で通用することを証明してみせた。「選手の皆さんの迫力、気合、観客の皆さんの応援。プロツアーよりもオリンピックの舞台のほうが好きだなというのはあります。緊張はしなかった。楽しかったです」。
続く3番手のダブルスは福原と伊藤の「あいみま」ペアもデビュー。パルティカ、グジボフスカ組に3-1で勝利し、試合を決めた。福原は「スピードあるダブルスだと思うので、最大限に出したい。バックのラバーが異質ということで技の引き出しが多いと思うので、そういう部分も武器にしていきたい」と、2人の新ペアに手応えも得ていた。
13日の準々決勝(日本時間14日午前7時半)では、1回戦でオランダに3-1で勝ったオーストラリアと対戦する。石川は「水谷くんは銅メダルをとってくれたことはうれしかったですし、私たちも団体戦では勝てるようにしたい。もちろんシングルスのメダルもすごく欲しかったんですけれど、団体のメダルもすごく欲しい。みんなで力を合わせて一戦一戦やっていけば結果はついてくると思う」。福原も「私と佳純ちゃんはロンドンで銀メダルを獲得しているので、それ以上の気持ちを味わいたいというのが強くある」と悲願の金メダルに挑む。
今日の石川佳純さんは、ボールが目に当たるアクシデント。
でもやっぱり、試合は止まらないので、監督がタイムアウト。
試合中も応援中も、あまり笑顔の無い厳しい表情の石川佳純さんだったけど、
チームの勝利の瞬間は笑顔でした。